MEGUMI-P1 とは
MEGUMI-P1 とは、小魚やエビなどの未使用海産物を特殊な技術(特許取得済み)により微生物分解させた液体肥料です。主に好熱菌を中心とした100種類以上の有用な微生物が含まれております。
名称 MEGUMI−P1 |
種類 特殊肥料(堆肥) |
届出都道府県 山梨県第2-02-10号 |
容量/メーカー希望小売価格(税込) 5kg / 14,300円 10kg / 20,900円 20kg / 39,600円 |
主要な成分含有量等(現物あたり) 窒素全量(%) 0.5%未満 りん酸全量(%) 0.5%未満 カリ全量(%) 0.5%未満 炭素窒素比(C/ N比) 6.0 |
有機JASへの対応 可 |
海底火山や温泉の近くなど60℃以上の高温で活発に活動する極限微生物です。厳しい環境にも耐えられるよう、非常に丈夫で常温菌にはない特別な機能を持っております。
MEGUMI-P1 のはたらき
MEGUMI−P1には発根促進、土壌改良効果、静菌効果、センチュウ対策の4つの働きがあります。
1. 発根促進
MEGUMI−P1の一部の菌(ぺニバシラス属菌)は植物体内に入り込みます。この菌は、植物成長ホルモンを作り出す能力があることが分かっています
2. 土壌改良効果
①栽培を続けると、化学肥料などが継続して投入されるため、特定の微生物しか存在しない土壌に変化します。
②存在する微生物の種類が少ないと、カビ等の病害が広がりやすい土壌になります。
③MEGUMI−P1を散布することで、少なくなっていた微生物が増え、元の土壌に回復していきます。
④様々な微生物が存在することで、カビ等の病害が広がりにくい土壌に回復していきます。
3. 静菌作用
4.センチュウ対策
ネコブの数を抑制すると同時に発根を促進させることで、地上部への障害を軽減させることが期待できます。
MEGUMI-P1 の使い方
MEGUMI−P1の使い方は、果菜類、葉菜類、果樹、菊の4種類があります。
1. 果菜類(トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、イチゴなど)
〇推奨使用量 20~40L/反・作 使用量は栽培期間・方法によって異なります
以下の工程すべてを行っていただくことで効果を発揮します。
1. 土づくり | 10L/反のMEGUMI-P1原液を50~100Lの水に混ぜ定植前までに散布 | ||
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土壌中の微生物をコントロールし、生長しやすく病気の広がりにくい根圏にします。 | |||
2. 定植 | MEGUMI-P1を1000倍希釈でどぶ付け ※発根促進剤や殺菌剤との混用可能 |
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発根を促し圃場への活着を良好にします。また、病害抵抗性を高めます。 | |||
3. かん水 | 1週間に1回、MEGUMI-P1 500mL/反を1000倍希釈以上でかん水 | ||
植物の生長に重要な影響を与えるネハリを促進し、樹勢が良好になります。 | |||
4. 葉面散布 | 薬剤散布時に、MEGUMI-P1を1000倍希釈で葉面散布(毎回) ※農薬との混用可能 |
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成長を促しながら病害の抑制が期待できます。 |
注意 栄養成長がさかんになりすぎた(樹ボケ、樹が暴れるなど)場合は濃度を薄くしてください。
<育苗で使用する場合>
播種 | MEGUMI-P1を500倍希釈した液に、タネを一晩漬けこむ | ||
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発芽率を向上させ、良品率が向上します。 | |||
育苗 | MEGUMI-P1を1000倍希釈でかん水(毎回) ※ネハリが良すぎる時は様子を見ながら施用量を調整してください。 |
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ネハリが良く、徒長の少ない苗になります。また育苗中の病気が出にくくなります。 |
2.葉菜類(ほうれん草、小松菜、白菜など)
〇推奨使用量 15~20L/反・作
以下の工程すべてを行っていただくことで効果を発揮します。
1. 土づくり | 10L/反のMEGUMI−P1原液を50~100Lの水に混ぜ定植前までに散布 | ||
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土壌中の微生物をコントロールし、生長しやすく病気の広がりにくい根圏にします。 | |||
2. かん水 | 1週間に1回、MEGUMI−P1を1000~3000倍希釈でかん水 ※濃度が濃いほど病気には強く、濃度が薄いほうがより成長が促進する傾向があります。 |
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植物の生長に重要な影響を与えるネハリを促進します。 | |||
3. 葉面散布 | 薬剤散布時に、MEGUMI−P1を1000倍希釈で葉面散布(毎回) ※農薬との混用可能 |
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地上部の重量増加を促しながら病害の抑制が期待できます。 |
3.果樹(ナシ、ブドウ、モモなど)
〇推奨使用量 1.5L/株 (樹勢が回復しない株には3.5L)
1. 灌注① | 春先の初めのかん水時に、MEGUMI-P1 1L/株を灌注(50倍希釈以上) | ||
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2. 灌注② | 灌注①の効果が薄い場合、2カ月後にもう1L、MEGUMI-P1を灌注(50倍希釈以上) | ||
3. 灌注③ | 病気が出ている場合、お礼肥時にMEGUMI-P1 1L/株を灌注(50倍希釈以上) | ||
4. 葉面散布 | 他の資材と混ぜて、MEGUMI-P1を1000倍希釈で葉面散布 |
※灌注ができない場合は
赤枠の部分にかん水してください。
4.菊(輪菊、小菊、スプレーなど)
〇推奨使用量 10~15L/反・作 菊の種類によって希釈倍率が異なります
以下の工程すべてを行っていただくことで効果を発揮します。
1. 土づくり | 8L/反のMEGUMI-P1原液を50~100Lの水に混ぜ定植前までに散布 ※病害がひどい土壌の場合10~20Lをお使いください。 |
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土壌中の微生物をコントロールし、生長しやすく病気の広がりにくい根圏にします。 | |||
2. 定植 | 挿し芽にMEGUMI-P1をどぶ付け ※発根促進剤や殺菌剤との混用可能 全体を付ける場合:3000~4000倍 切り口のみに浸す場合:1000倍 |
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切り口からの発根を促進し、本圃への活着が良化します。 | |||
3. かん水 | 定植後、ピンチ後にMEGUMI-P1 500mL/反を1000倍希釈以上でかん水 ※可能であれば、1週間に1回実施してください。 |
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植物の生長に重要な影響を与えるネハリを促進し、本圃への活着が良好になります。 | |||
4. 葉面散布① | 薬剤散布時にMEGUMI-P1を葉面散布(毎回) 小菊・スプレー:4000倍希釈 輪菊:1000倍 ※再電及び消灯後の花芽形成が鈍い場合は使用をお控えください。 ※農薬との混用可能 |
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茎や葉の成長を促進し、花の重量が増加します。病気の発生を抑え、歩留まりが向上します。 | 5. 葉面散布② | 発蕾後にMEGUMI-P1を葉面散布(毎回) 一般的な小菊・スプレー:1000~1500倍 伸びの良い小菊:4000倍 輪菊:1000倍 |
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茎を太くすることで、大きくなった花をしっかり支え、曲がりのないキクになり、品質が向上します。 |
MEGUMI-P1 の施用事例
1.モモ(樹勢の悪い株への施用):山梨県
使用方法 | 使用後の状況 |
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原液1Lを希釈して根部に灌注、1000倍希釈で葉面散布を行った。 | もともと樹勢が悪い株に施用したとこと、樹勢が復活し葉の数が増え、葉の色も濃くなった。収量も2割増加した。 |
2.シャインマスカット(樹勢の弱い株への施用):山梨県
使用方法 | 使用後の状況 |
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原液1Lを2回、希釈して根部に灌注を行った | 樹勢が弱く半ば諦めていた木に施用したところ、根はりが良くなって樹勢が回復し玉張りのいい実がなった。 |
<その他のブドウ生産者様の声>
- ネハリの悪い4年生に試したが、ネハリが良くなり玉張りが良くなった。
- 弱っている12年生に施用し、樹勢が良くなった。
また良い蔓も出てきて、房も良く、値段が倍ぐらいになった。 - 昨年樹勢が悪かった株に施用すると、復活して十分収穫できるようになった。
- 節間が広くばらつきがあり葉が小さかったが、それが改善した。